現在、日本を訪れる外国人観光客(インバウンド)は年間1,700万人を超え、東京オリンピックが開催される2020年には年間3,000万人以上のインバウンドが見込まれています。外国人旅行者のニーズは日本人のスケールだけでは計り知れない多様性を持っており、日本の田舎を旅行したいというニーズも多数あります。
外国人観光客が日本の田舎を旅行したいというニーズに対して「移動」と「言語」の壁があり、それらのインフラが比較的に発達した岡山・倉敷市内などは、日本の田舎としてインバウンドが増加傾向にありますが、さらに田舎である岡山県北までは一部の旅行者しか訪れていないのが現状です。
「移動」の壁を、ある程度のスピードで走ることができるロードバイク・クロスバイクをレンタルサイクルとして貸し出すことで解消し、「言語」の壁をロードバイクに搭載したiPadのGPSで、スポット近くに来ると、他言語化された情報コンテンツが、AR技術(拡張現実)により自動的に再生される仕組みを作ることで解消します。
「移動」と「言語」の壁を取り除けば、外国人観光客が岡山県北に旅行に来やすい環境になると考え、特に、ロードバイクフリークにターゲッティングすることで、ソーシャルコミュニテイサイト等を通じ、情報を拡散することが比較的容易になります。翻訳ソフトは、国立研究開発法人情報通信研究機構が言葉の壁の克服を目指して開発したスマートフォン用の多言語音声翻訳アプリ“VoiceTra”を利用します。また、スマホなどを利用したARアプリの活用はすでに一般的になりつつあり、姫路城などで採用されているAR技術の広域版のようなイメージのアプリを開発することを検討しています。
2020年までに、外国人観光客に対して、日本の田舎で、体験とコミュニケーションを中心とした感動できる着地型観光、ニューツーリズムができる環境を整えておくことで、2021年以降、次回の日本旅行は東京や大阪、京都ではなく、岡山県北を拠点に日本の田舎文化を体験したり、景観を楽しんだりする田舎好きリピーターを見込みます。
岡山県北においては、東京オリンピックをゴールに設定するのではなく
「東京オリンピックを地方創生のスタートライン」にしたいと考えています。
1、美作市を周回するサイクリングコースを企画
2、ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクを、レンタルサイクルとして外国人観光客に貸し出し、美作市周回コースをサイクリングしてもらう。
3、サイクリングコース周辺には、地元住民のアイデアを活かした体験型の産業を企て、日本の田舎文化や景観が楽しめる工夫を施す。
まずは、美作市に周回サイクリングコースを作るため、このコースを巡ります。